新卒1年目や社会人2年目で年収500万と聞くとかなり多く給与をもらっている印象を受ける人も多そうですが、実際にそういった会社はどんなとこがあるのか、自分のサラリーマンでの経験と集めた情報をもとに紹介していきます。
社会人2年目や新卒で年収500万はかなり多くもらってる!
結論、自分の会社や取引先、周りの友人等の感覚でいくと新卒や社会人2年目で年収500万もらっていればかなり多い給料だと思います。会社で1年経験して社会人2年目で500万もらえるにしても、そもそも新卒入社時から年収450万以上はもらえていて、かつ新卒から結果を出していないと給与アップもないので難しいからです。
ベンチャーやインセンティブ、残業で年収500万
ベンチャーで年収300万台でめちゃくちゃ成果出して評価されて500万までアップ、不動産や保険会社、人材紹介などでインセンティブでめっちゃ稼いで年収500万以上(なんならもっと高い年収)、というのは事例はもちろんあると思いますが、新卒1年目や社会人2年目で固定給としての年収500万は自分の会社や友人、周りの会社では聞いたことはないですね。
あとは残業代がめちゃくちゃあって、それで年収500万に乗るというのはあると思います。
大手企業の場合は?
大手企業だったら可能性ないの?と思う方もいるかもしれませんが、逆に上場している会社や割と安定期に入っている会社ほど社会人1年目で大活躍したとしても、年収が社会人2年目を迎えて一気に増えるというのはなかなかないからです。安定期に入ってるような会社はそもそも新卒1年目の人が入って抜本的に変わるようなビジネスをやってないので、年収を一気に上げるような業績やアクションが残しにくいイメージがあります。(※あくまでも自分の会社と友人や取引先ベースでの印象です)
したがって、社会人2年目で年収500万もらっているということは入社した時から500万かあるいはそれに近しい年収をもらっている人がほとんどだということです。就活してきた人ならわかると思いますが、新卒1年目で500万提示している会社は上場しているような企業ではほとんど見かけません。名のある会社でも300~400万台が割りと平均というイメージです。
年収500万クラスの企業を調べてみました
では新卒で年収500万出している企業の具体的な名前を調べてみました。募集要項には一部賞与の金額が明示されていないので、口コミのサイトやアンケート等から拾ってきた情報もまとめて推定したものも含まれます。
株式会社リクルート
様々なライフスタイル事業を手がけているリクルート。おそらく大人になるまでにリクルートのサービスに一切触れたことがないという人はいないんじゃないかと思うくらい、世の中に様々なサービスで浸透しているリクルートです。
2023年度の募集要項で、年収例として470万と記載があります。例では500万にぎりぎり到達していませんが、賞与次第で新卒や社会人2年目でも十分年収500万に到達する給与かと思います。やはりリクルートは高い。。
また、リクルート出身でありTwitterやnoteで有名なmotoさんのツイートでも現社長の峰岸さんが新卒で入社した際に約年収500万と情報を記載していて、昔からリクルートの新卒年収は高いことがうかがえます。(本ツイート自体は新卒の年収からどこまで上げたかという話ですが)
リクルートHDの代表である峰岸さんは今でこそ年収3億だけど、新卒でリクルートに入社したときは年収500万くらいだったわけで、入社30年ちょいで年収500万→3億円になった勝ち組リーマンなんだよね。年収500万の世界から3億の景色になるまでの時間軸はあれど、どう景色が変わっていくのか興味深いよね。
— moto (@moto_recruit) June 16, 2018
引用:
https://www.recruit.co.jp/employment/students/business/
@moto_recruit
株式会社サイバーエージェント
業界では「CA」の略称で知られるサイバーエージェント。近年は2022年ワールドカップ放映で話題になったAbemaやウマ娘で知ってる人のほうが多いと思いますが、会社自体の売上を支えているのは設立初期から柱となっているWEB広告の代理店事業。藤田社長の著書でも触れられていますが、サイバーは設立初期から新卒採用に力を入れてるんですよね。その伝統を受け継いでか募集要項にもはっきり年俸制で500万を明記しています。ただ、注釈マークがどこにかかってるのかよくわからなかったので、おそらく残業代込みと思われます。(サイバーが残業しないってことはない印象)
- 42万円/月(*年俸制504万円)
- 家賃補助制度「2駅ルール」3万円/月
※勤続年数 満5年経過後は「どこでもルール」 5万円/月
また、500万に加えて有名な2駅ルールがありますので、これで実質的に懐に入ってくるお金が多いというのもまたサイバーの新卒年収を底上げしていますね。(福利厚生自体は含んでいない計算のはず)
引用:https://www.cyberagent.co.jp/careers/about/
第二新卒枠で年収500万以上の求人はたくさんある
さてここまでは、年収500万円は新卒や社会人2年目であればかなり高いほうですよ!と書いてきましたが、一方で「第二新卒」といわれる転職の枠でいくと年収500万以上の求人はたくさんあるのが事実です。大手転職サービスであるdodaでは、年収500万円以上の転職・求人が約9万件も公開されています。(年収300万、400万は10万件以上あったのでそれよりかはさすがに少ないです)
第二新卒特化の転職エージェントもあります。
第二新卒は実質キャリア採用(専門知識やビジネス経験が豊富)というわけではないのに、どうして割りと高いといわれている年収500万以上の求人がこんなにたくさんあるのでしょうか?
理由は2つあります。
1つ目は、新卒とくらべて少なからず社会人経験をもっているということ。仕事の内容はさておき、社会人としてのマナーや仕事への向き合い方などそういった部分は教えたり研修費用をかける必要がないと判断しているので(実際はさておき)、その分評価が高いという点です。
2つ目は、年収を少しでも高く出して求人を出さないとそもそも人を採るのが難しいからです。昨今では新卒採用しても1ヶ月で会社にこなくなってしまったり、新卒採用した入社2-3年目の先輩達が転職してしまったりして企業は常に若手の人材不足に陥ります。なので、多少給与が高くなったとしてもどうせ後で年収を上げる対象になりえるので、最初の求人段階から他から移ってもらえるよう魅力的な求人にするために、第二新卒であっても年収を少しあげて募集するというわけなのです。
以上の観点から、今いる会社で年収500万円がすぐに見えてこなそうでそこまで思い入れがない場合は思い切って第二新卒枠での転職活動をしてみるのも選択肢としてはありかなと思います。自分の学生時代の友達や、会社の同期も新卒入社の1-3年の間に転職する人が半分くらいはいました。
まとめ
新卒や社会人2年目でもし年収500万円もらっていたらかなり多いと思うので、自信を持ったりお金を頑張った自分に対して投資したり散財したり、好きに使って社会人を楽しむのがいいと思います。
一方で、年収500万というクラスは社会人2年目では多いとはいいつつもある程度の規模の企業に勤めていればおのずと到達する一般的な年収でもあります。したがって、社会人2年目基準では多いとはいえど、その時点での年収にこだわらずに自分の仕事のスキルや経験をどう積んでいくか、そして数年後や30歳時点ではどれくらいまで年収をアップしておきたいのか、そんな風に考えればよいと思います。(自分は新卒で年収300万ちょっとだったのでもし年収500万ならうらやましいです。)
また、社会人2年目で年収500万円に到達してない人もあまり気にすることはないと思います。前述の通り、新卒-社会人2年目は年収300万ちょっとでしたし、年収500万に到達したのが社会人6年目の時なので、、たぶん平均的な推移かと思います。

※記事でも触れてますが、本業年収500万に加えて副業で年収100万くらいこの時はありました。
今いる会社で年収300万台であっても、勤めていればそのうち500万になります。あるいは転職で年収500万は割と現実的な金額だと思うので、年収を上げたかったり今の会社に対して不満が多くなってきたら転職も検討してみましょう。
年収は業界や業種によっても全然変わりますし、自分の価値観と必要なお金のバランスを見て転職などを検討するのがいいと思います。以上、1人のサラリーマンの持っている情報と意見ですが参考になれば幸いです。
また、新卒や社会人2年目だとほぼ業界での評価になってしまうと思いますが無料でできる年収診断というものもありますので、今の年収に疑問を持っている人は見てみてもいいかもしれません。
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