神奈川県が舞台の高校バスケットボール部を描いたあひるの空。17巻で登場する、主人公の所属する高校の最大目標である横浜大栄高校監督の酒巻呼人の名言をご紹介いたします。
あひるの空という漫画をそのまま表しているような言葉
この漫画のテーマを表しているのではないかと思うほど重要なセリフだと考えています。
実際、作者の日向さんも巻頭でそう書いてありました。
あひるの空は、高校バスケットが舞台のスポーツ漫画ですが、
舞台が同じスラムダンクと決定的に違う点は「後悔」と「欠点」そして「才能」の3つかなと自分としては思っています。
いわゆる高校生活の青春というか、バスケットへの情熱、挑戦、そういったことはスラムダンクと重なることが多いかなと
個人的には感じていますが、主人公と主力の登場人物がそれぞれ抱えている上記3点を踏まえて読むと、すごく面白い漫画だなと思いました。
それぞれのキャラクターによって弱点が大きく異なる
主人公の車谷空は、150cmの3Pシューター(&ポイントガード)ですが、
後悔→尊敬する母と一緒にバスケをもっとやりたかった。活躍する姿を見せたかった。
欠点→身長
才能→日本代表の母親のDNA、クイックネス、そして驚異的な精度の3Pシュート
個人的には準主役だと思っている、空が所属する九頭龍高校バスケット部主将の花園百春は、
後悔→中学校でバスケを辞め、高校1年間もバスケットをやらなかったこと。
欠点→シュートが下手
才能→ジャンプ力、リバウンド力、責任感
桃春の双子の弟、花園千秋は天才と呼ばれていますが、
後悔→バスケを途中で辞めてしまったこと。
欠点→メンタル(強いて言えば足が遅いこと。。?プレー上ではあまり欠点なし。)
才能→パスセンス、状況判断、オールラウンドにバスケセンスが高い
九頭龍高校のエース、夏目健二も天才肌ですが、
後悔→妹のそばにいられないこと、I.H.に連れて行く約束を果たせていないこと
欠点→協調性、チームに馴染めない
才能→シュートセンス、スピード、ドリブル(要するにスコアラー)
センターを務める、圧倒的にリーチを誇る茂吉要
後悔→大好きだった先輩のための勝利が捧げられなかった
欠点→体力、プレッシャーに弱い
才能→圧倒的リーチの長さ、身長、フックシュート
主要メンバーだとこんな感じでしょうか。
さて、今回の名言に戻りますが、
17巻は九頭龍高校とその最大のライバルである横浜大栄高校の練習試合の真っ最中です。
その中で、最低身長である空の活躍を目の当たりにした同じく低身長である上木鷹山が、
ベンチ外メンバーであるにもかかわらず監督に試合に使って欲しいと直談判をします。
監督も周りの部員も、鷹山を否定しますが、鷹山は過去に酒巻監督からかけてもらった言葉を引用します。
「お前はあひるだ 頑張ったって飛べねーよ
それでも生きてる そして生きていくんだ」
「自分で動き出さなきゃ そこで朽ちていくだけだぜ」
今動き出さずに、いつ動けっていうんだ!
叫ぶ鷹山に、監督の気持ちは揺らぎます。
しかし、ルールがあるとためらっていた酒巻監督に、空が自分は鷹山とマッチアップをしたいと、
敵ながら塩を送ることとなります。
この結果、鷹山も空も、互いに自分のさらなる高みを目指していくことになるのですが、、
このセリフにはあひるの空のテーマの「後悔」が含まれているかと。
その時動き出さなかったら、きっと鷹山は一生後悔していたかもしれません。
自分の欠点である身長を理由に、自分から動かなかったら何も変わらない。
身長以外の武器をつけるために、日々トレーニングしていた鷹山には努力をし続けられることと、その努力を信じ果敢に挑戦する「才能」があるのかもしれません。
この名言は、自分の欠点を理由にできないことをできないと恨んでいても、何も始まらない、自分から動き出して、
自分自身の才能を見出さないと、後悔することになる、というあひるの空の根幹であるテーマを表している良いセリフだと思います。
あひるの空酒巻呼人の名言まとめ
いかがでしたでしょうか。酒巻監督は作中の中でも割と重要な人物で、監督としては風変わりな性格でキャラ立ちがすごいですよね。今回の名言は個人的には作中でもトップクラスに気に入っているので是非ともアニメでも出てきてほしいシーンです!
あひるの空の名言をまとめた記事はこちらですので、是非チェックしてみてください!

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